母の絵手紙

lilymasako

2012年05月17日 06:00

  母から、絵手紙が届きました
     

   masako 様
      我が家の庭は、お花が満開です。
      庭の木に、鳥が巣作りして、ピーピー ♪♪♪ さえずっています。 


   こちらは、さつきかしら!
      私は、さつき と、つつじ の区別もわかりません。
      赤と白の花。 ペアで素敵ですね。  



    『 養老の瀧 』 のお話です。

むかしむかし美濃の国に、大変親孝行の息子がいました。
  貧乏で、毎日食べる物にも不自由な暮らしでしたが、
  年を取った父親の為に一生懸命働いて、
  少しでも、長生きをしてもらおうと思っていました。

  その父親は何よりお酒が好きでしたが、
  米を買うお金さえろくに稼げないので、
  お酒などめったに手に入れる事が出来ません。

  それでも息子は、父親がお酒を飲む時に見せる、
  幸せそうな様子を思い浮かべると、
  何とかしてあげたいと奥山に入り、薪を取るのでした。

  そんなある日、息子は岩から足をふみはずして、
  谷底へ転がり落ちてしまいました。

  気を失ってしばらくすると、のどが渇いて目が覚めました。
  (あぁ、水が飲みたい。)
  すると、岩陰から、水の音がして、
  そこには、見上げるばかりの滝が、
  しぶきを立てて流れ落ちていたのでした。

  足もとに泡立つ水をすくって口に含みますと、
  なんと、それは、普通の水ではなく、
  これまで飲んだことの無いような、
  かぐわしいお酒だったのでした。
  (あぁ、有難いことだ。おとうがどんなに喜ぶ事か!)
    
  息子は、腰に下げた瓢箪に、お酒をくみ取ると、
  急いで家に帰りました。

  帰りの遅い息子を案じて待っていた父親に、
  その瓢箪のお酒を差し出しました。

  (こんなにかぐわしい酒を、これまで飲んだ事はない。
   いったい、どこで手にいれたんじゃ。) と。

  息子は、山で起きた不思議な出来事を話して聞かせました。
  すると、父親は言いました。

  『 それは、お前がいつも親孝行をしてくれるので、
   神様がご褒美に下さったのだよ。』 

  この話は、奈良の都の天皇の耳に伝わりました。
  天皇は、たいそう感心すると、
  その若者に山ほどの褒美を下さり、
  そればかりか、年号を(養老)と改めたそうな。
    ※717年11月17日に改元。 

  そして、その滝に(養老の瀧)と名付けたそうな。 
                おしまい。

                  

  長々と書いてしまいました。
    そして、なぜこのお話を書いたか! と、言いますと。

  実は、母から貰った絵手紙を巡り、ひと騒動ありました。(汗)
   
  母の日に、 贈ったお酒はというと、
  前に、屋代線に乗った時に買いました、
  電車の絵が描かれた、『 海津櫻 』 と、
  そして、梅酒の、『 天空の月 』 でありました。
    

  絵手紙に、書かれた言葉が、
  『 養老の瀧 』 を飲んで元気!!  とありまして、
  妹と話しながら、
  (お母さん、養老の瀧だって、これって、
  ( 養命酒 ) の間違いじゃない?)
  あれぇ、ボケちゃった? ただの勘違い?

  そんな、こんなの話から、
  妹が、家に帰って母に聞いてみたそうな、
  (なんだか、昔話口調だわぁ。)

  これは、昔話。親孝行の青年の話。
  ♪ 滝が、お酒になったとさ!      
   でした。
 


        母からのメッセージ。              

   お酒、親子3人で頂きました。
     年寄りは、毎日散歩して、元気で頑張って居ります。
     
     養老の瀧!!
     天然水!! 等々、飲みますので、、、元気です。
     笑顔になると、幸が寄って来ます。

                              母  より    

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