2012年03月17日
藤村のにごり酒


ほんのり、桜色位の量ですが、夕食の買い物で、つい、

この瓶、素敵でしょ! コバルトブルーの瓶の中は、真白き濁り酒。
お洒落な感じに、誘われました。



千曲川 いざよう波の 岸近き
宿にのぼりつ にごり酒
にごれる飲みて 草枕 しばし慰む

馴染みがありますが、どちらも同じ、藤村の作品。
小諸なる古城のほとり
雲白く遊子悲しむ
緑なすはこべは萌えず
若草もしくによしなに
しろがねのふすまの岡部
日に溶けて淡雪流る
この歌の最後に、その一節は出てきます。



『 もち米四段仕込み 』 による旨味と甘みが、
口の中を、濁しますね。
これを、ちょんこずいて飲んでいると、
沈没するでしょう。
一杯だけにしましたよ。
